有能なプレイヤーが経営にまわったときに陥りがちなこと
名選手名監督にあらず
先日、エステサロンに勤務する友人から相談を受けました。
「オーナーの指導がパワハラ気味で、新人が次々と辞めていってしまう」
「オーナーと新人のあいだに挟まれて気を遣うし、個別に相談も受けるので自分の時間が取られてしまう」
「時間を取って新人の話を聞いても、結局は辞めていってしまう」
「どちらの言い分もわかるけれど、両者共、もっと大人になってほしい」
あいだに挟まれると大変ですよね。
さて、昔から「名選手名監督にあらず」と言われているのはなぜでしょうか。
名プレイヤーだった人が陥りやすい誤解
- 人は環境を整えてあげれば、勝手に育つと思っている
(自分がそうやって育ったし、いい環境なんだから不満なんてありえない) - 自分が育った環境を同じように与えれば、他人も育つと思い込んでいる
(私もそうやって成長してきたんだもの。あなたもできるわよ) - 他人も自分と同じくらいに、適応能力が高いと思っている
(努力したらちゃんと適応できる。適応できないのはちょっと努力足りないんじゃない?)
人材育成を学んでいない上司や経営者が理解できていないこと
- 時代の変化にあわせて、リーダーシップのあり方も変わるということ
- 親や学校が失敗しないようにと「1から10までお膳立てしてくれた世代」の打たれ弱さ
- ネットで正解を得て「すべてわかった気になっている」「絶対に失敗したくないと考える」世代への適切な接し方
「ウチは教育とかはいいんです」という会社こそ
私に研修の相談をしてくださる経営者様は、「経営の鍵を握るのが人材」だということを十分に理解されています。
キレイごとではなく、「お金を生み出すのが人材」だということをよくわかっていらっしゃるからこそ、人材育成に熱心で、もっとやれることはないかと相談に来られます。人材育成を投資と考えている経営者様です。
「うちは教育とかはいいんです」「人材教育にお金をかける必要性を感じないので」という経営者様にこそ、お伝えしたいこと、やっていただきたい取り組みがあるのですが、そのような経営者の方に興味を持ってもらうのは、なかなか難しいのが現状です。
とはいえ、まずは「興味を持っていただく」から始めなくてはなりません。
「うちの社長にこそ、このセミナーを受けてみてほしい」
そう思われましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
キャリアコンサルタントとして、毎年数多くの学生の相談に乗っていますので、Z世代と呼ばれる20代の特長についても詳しくお話しいたします。